top of page

【コラム】みんな、結婚する?


どーも、どーも。 31歳になり、いつまでもヤングヤング言ってられない僕、カワタです。

いやー、子供の頃に想像していた30歳ってもっと大人な感じだったんですが、なってみるとミニ四駆に熱中していた小4の時とあまり変わらないことに驚かされます。

普段、北アルプス山麓地域で、若者交流のコーディネートをしている立場から「現代の結婚」について考察していきます。

※この記事は「いけだいろ12号」に掲載した記事をリライトしたものです。  

私が生まれたおよそ30年前の日本は、生涯未婚率が5%未満。ほとんどの人が結婚をするという時代でした。ですが、近年では結婚しない若者が増えています。結婚率の低下が社会問題として叫ばれる今、若者の心境に何か大きな変化があったのでしょうか?

※生涯未婚率:50歳になった時点で一度も結婚していない人の割合  

最も大きい因子は社会構造の変化です。  

一つは、女性がキャリアを形成しやすくなり、結婚は生きるための絶対条件ではなくなったという事。キャリアアップして一人で飯をくっていくことが難しい時代は、結婚こそが真の就職ととらえていた実状もありました。そうではない社会なのであれば、結婚しない選択が増えるのは必然性があります。  

もう一つが、「結婚しなさいおばさん」の不在。これが大きく影響しているように思います。個人の権利が強くなった昨今、プライバシーに強く口出しできなくなってきていますよね。も~本当に余計なお世話なのですが(笑)、このサブリミナル効果が日本の高い結婚率を支えてきたのだと思います。  

この2つの変化は、日本が近代で自由や平等を成長させる過程で欠かせないものでした。

一方で個人の結婚感は、今も昔もそんなに変わらない様に思えます。かつての若者が結婚を肯定的にとらえていて、今の若者が否定的にとらえているという訳ではなく、今も昔も何となくいつか自分は結婚するんだろうなーと思っているぐらいの人が大多数です。

私の友人の女性は「私の中ではiDecoに申し込むかと同じぐらいの検討事項です」と言っていましたw。

もちろん、結婚はしたいけど様々な事情で出来ない人もいらっしゃるかと思いますが、結婚の必要性が薄まり、外圧もない状態で結婚するという事は、今までと比べ、本人のより能動的な意思が必要になったということです。

当たり前ですが、自治体の維持や社会システムの維持の為に結婚をし、子供を産む人はいません。

ですが、結婚しないということは、家族という安全保障システムの放棄という一面も持ち合わせますし、

子供が生まれなければ、下の世代が上の世代を支えるという仕組みも維持できません。

結婚せず、子供を育てる選択をしないのであれば、社会保障の担保を何でするか、考える必要がありそうです。

何で判断するかといえば、やはり先人たちの知恵や経験を参考にすることが大きいかと思います。

結婚のご経験がある方は、私はこんな目的で結婚して、こんな風に思っている。と下の世代にお話しできるでしょうか? これから結婚を考える方は、自分がなぜ結婚して、何を得ようとしているのか。考えたことがあるでしょうか? 生涯未婚率はこれからますます増加することが予想されます。 右に倣えで自動的に結婚できる時代ではなくなりました。

問われているのは、自らの意思と決断。

さぁ、どうする!若者たち。


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page